たしざん福祉作業所には農耕班があります。
一年を通じて土を耕し、種を蒔き、管理をして、野菜を育てています。
収穫はお客様だけでなく、利用者さんにとっても職員にとっても農サポーター=ボランティアさんにとっても一番の楽しみです。
自然の風に吹かれて緑に囲まれた癒しの空間です。未経験の方でも大丈夫です。
ノウフクたしざんは、ひとりでは出来ません。地域の皆さんと共に、一歩一歩、歩んで参ります。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
農耕班では、一年を通じて利用者さんが畑で農作業をしています。
◆作業所から畑までの送迎+農作業補助の職員さん
◆畑で農作業補助のボランティアさん
を募集しています。都内で四季を感じながら楽しくやりがいがあります。空気も野菜も美味しいです。
すでにボランティアに入っている農サポーターさんが優しく教えてくれますので、未経験の方でも大丈夫です。
◆お問い合わせ先 たしざん福祉作業所 03-6337-2719 noritynority@ac.auone-net.jp
ノウフク(農福)連携とは、農業と福祉のつながりで地域の課題を解決する取り組みの事です。
自然環境に左右されるため、難しいこともありますが、自然との共存は、今や世界的にも皆で考えていかなければならない課題だと感じています。
◆たしざんは、単に農業や福祉の課題を解決する取り組みとしてのサービスだけではなく、
リハビリテーション、レクリエーション、教育を通じて、
・地域における多様な人々との連携=共生社会への下支え
・農作業を通じた多様な人々が参加できる社会の仕組みづくり
の実現に向けた活動を目指しています。
◆障がい者側のメリット
障がいに応じた多岐に渡る仕事を提供できます。外での仕事はリハビリにもなります。
運動不足解消・体力増強・健康を維持することができます。
◆農家さん側のメリット
働き手の確保になりますし、農地減少の歯止めになります。
たしざんでは、畑は地域でたくさんの色々な方に関わっていくことができるフィールドとして最適だと考えています。たとえば小さいお子さんが収穫にいらして下さる度に、障がいをもった人が隣で作業をしていると、少し変わったお兄さん、お姉さんがいるという感覚が、大きくなったときに、障がい者への理解につなっがていくのではないかと期待しています。差別・偏見は後天的に学習するもの。だったら、差別・偏見をもたない感覚も、小さい頃からの体験で体得してくれるのではないか、と考え、ノウフクというフィールドに魅力を感じています。
美味しい物を様々な形で召し上がって頂きたい為、たしざんでは、農耕班と厨房班とのコラボによる6次産業化(乾燥野菜など)に取り組んでいます。
「1次産業(生産:農耕班)×2次産業(加工・製造:厨房班)×3次産業(販売)=6次産業」
キャベツ、大根、長ネギの乾燥野菜
※全ての製品が6次産業製品ではございません。
◆見通し能力の育成
毎回作業をする中で「見通し」を育成することができます。
◆反復性による安定性の向上
「反復性」があり、それが利用者さんの「安定性」をもたらすのではないかと考えています。
作業所内では落ち着かなくても、畑では作業はできる利用者さんもいます
◆コミニュケーション能力の向上
職員と利用者さんは、収穫する際に野菜の大きさについて毎回、確認作業をします。
例えば「これはまだ小さいよね」とか「これは大きいから大丈夫かな」とかいった会話があります。
こうしたやりとりを繰り返していくうちに「コミュニケーション」も自然ととれていく様になった利用者さんもいます。
◆人間関係の改善
今では職員がその場にいない時でも、農サポーターさんともよく「コミュニケーション」がとれていく方もいます。
◆利用者さんへのヒアリング
♪全部お膳立てされている仕事ではないので楽しい。
♪収穫された野菜だけを販売するとか、加工するとかではなく、自分で種蒔きをして、収穫、販売まで行うところが好き。
♪自然の下で行っているので気持ちよい。
♪たしざん福祉作業所は人間関係が良い。(ありがとうございます)
◆農家の先生へのヒアリング
♪「体験農園と同じで、農家は基本一人でやるけれども、皆さんと一緒に作業して皆さんが楽しいと言ってくれるのが嬉しいし、楽しい。農サポーターさんも同じ気持ちではないでしょうか。
◆農福へのきっかけ
2014年に家族で始めた体験農園でした。
重度の知的障がいを持つ息子は何も出来ませんでした。例えばトマトの収穫では青いトマトも赤いトマトも全て収穫してしまいました。でも毎年繰り返し、根気よく寄り添っていく内に、数年後には、本人も「あか・・・」と言いながら赤いトマトだけを収穫できるようになってきました。
こうして、農作業をしながら、自然と物の名前を覚えていったのです。また、視覚的、体験的に作業工程が理解できるようになってきました。そして、作業を繰り返しながら、少しずつ作業に慣れ覚えていきました。他にも細かい作業や鍬の使い方もとても上手になりました。
◆農福取り組みの歩み
こうした経験を経て、2016年には、練馬区都市農業課長(当時参与)と障害施策課長と共に、区内の農家さんと熊谷の農福を実施している作業所を見学に行きました。ただ、その当時は、生産緑地法による高いハードルがあり、農福連携の難しさを突き付けられました。
一時は、水耕栽培へ転向しようかと、群馬の水耕栽培工場まで見学に行きました。しかし、その工場では、植物には良い環境でも、障がい者にはつらい環境になっており、やはり自然の下でのノウフクを目指していくこととしました。(現在、農耕班は、洲崎福祉財団様からの助成で、この水耕栽培にも挑戦しています)
その後、2017年NPO法人たしざん設立。なかなか進まないノウフクを尻目にふくしパン工房たしざんOPENとなりました。
ノウフクも諦めずにねりまde女子マルシェに参加させて頂いたり、区内の農家さんにお願いに周ったりの苦難の日々が続きました。
2018年~2019年にはノウフク勉強会も開催し、そこで、のうふくイガさんの畑の五十嵐先生と運命の出会い!後のたしざん福祉作業所開所後の業務提携となっていくのです。
2019年には助成金を頂き(森村豊明会様より)農福資料館も作ることができました。そこで野菜販売をはじめ、徐々にノウフクたしざんが浸透していっているように思います。
皆様のご支援と応援に心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
◆住所 東京都練馬区土支田1丁目34
◆たしざん福祉作業所から畑までは、車で10分弱、徒歩で25分程度です。
※駐車場はございません。近隣のコインパーキング等をご利用ください。
◆農耕班の活動時は「たしざん送迎車」で往復します。
◆西武池袋線石神井公園駅北口からの場合
西武バス(石02)/国際興業バス(石02) 成増駅南口行きにご乗車して頂き、土支田一丁目バス停下車、徒歩2分。
※西武バスと国際興業バスが同路線を共同運行している路線ですので、バス停も共通になります。
◆東武東上線成増駅南口からの場合
成増駅南口より、西武バス(石02)/国際興業バス(石02) 石神井公園北口行きにご乗車して頂き、土支田一丁目バス停下車、徒歩2分。
※西武バスと国際興業バスが同路線を共同運行している路線ですので、バス停も共通になります。